藤原道隆の死により中関白家の没落が始まる…大河ドラマ「光る君へ」4月28日放送の解説・振り返り (2/6ページ)
精神の異常は飲水の病による精神障害なのか、あるいは死が間近に迫った恐怖ゆえかも知れませんね。
ちなみに道長も糖尿病が原因でなくなったとされています。
主人公のお相手役ですから、病魔に侵される様子がより凄惨に描かれるのでしょうか。
まひろが読んでいた『荘子』と書いていた「胡蝶之夢」とは?
道長らによる必死の看病が功を奏して、死の淵からはい戻ったまひろ(紫式部/吉高由里子)。
自宅で読んでいた『荘子(そうじ)』、そして書いていた「胡蝶之夢(こちょうのゆめ)」とは何でしょうか。
荘子(そうし)とは古代中国大陸の道家(どうか。道教思想家)で、紀元前4世紀から紀元前3世紀にかけて活躍しました。
※なお著書について呼ぶ時は「そうじ」、著者名を呼ぶ時は「そうし」とするのが通例です。
まひろが書いていた「胡蝶之夢」とは、この『荘子』に出てくるエピソードの一つでした。
昔者莊周夢爲胡蝶。栩栩然胡蝶也。自喩適志與。不知周也。俄然覺、則蘧蘧然周也。不知、周之夢爲胡蝶與、胡蝶之夢爲周與。周與胡蝶、則必有分矣。此之謂物化。
※『荘子』より
【意訳】昔に見た夢の話。荘周(荘子の実名)は一匹の蝶々になって、自由気ままに舞い遊んでいた。自分が荘周であるかなんて考えもしないほどの楽しさである。
目が覚めると、自分が人間の荘周であることを思い出した。
これは人間の自分が蝶々になった夢を見ていたのか、もしかしたら実は蝶々の自分が人間になっている夢を見ているだけかもしれない。