フィクション作品を読んだり視聴する人は認知能力が優れている傾向にある (2/5ページ)

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 こちらは、さまざまな人たちの読書習慣と認知能力を比較して、そこに相関関係があるかどうかを調べたより長期的な研究だ。

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photo by Pixabay・フィクション小説を読むと共感力など社会的認知能力が上がる
 そして最初のメタ分析からは、わずかではあるが小説を読むと、認知能力にいい影響があることがわかった。

 とりわけ大きく伸びていたのが、他人の気持ちや考えを理解する力、すなわち「共感」や「心の理論」などの「社会的認知能力」だ。

 興味深いことに、映画鑑賞より読書の方が効果が大きく、なおかつノンフィクションよりもフィクションの方が効果が大きいという研究もあった。

 このことは、物語性のあるフィクションの読書という行為には、映画鑑賞や物語性のない読書とはまた違った認知機能が働いている可能性を告げているという。

 もう一方のメタ分析では、やはり一生のうちに読む小説の量と認知能力の高さとに相関関係があることが明らかになった。

 とりわけ強い関係があったのは、「言語能力」と「一般的認知能力(推論・抽象的思考・問題解決など)」だ。

 なお最初のメタ分析と同じく、社会的認知能力とも関係していたが、それは言語能力や一般的認知能力ほど強いものではなかった。

 そしてこちらの分析でも、ノンフィクションよりもフィクションの方が認知能力の高さと強く関係していた。

 つまり、物語性のあるフィクションを読むことは、ノンフィクションの読書以上に大きく認知能力を伸ばしてくれる可能性があるということだ。
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