フィクション作品を読んだり視聴する人は認知能力が優れている傾向にある (1/5ページ)
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フィクションとは創作された物語で架空の出来事を想像的に描いた作品のことだ。新たな研究によると、フィクション小説を読んだり、映画などを視聴する人は、認知能力が高い傾向にあることが明らかになったそうだ。
ドイツ、ユリウス・マクシミリアン大学ヴュルツブルクの研究チームが、2種類のメタ分析を行った結果、フィクション作品に触れると、認知能力全般、特に言語能力、共感力、視点を理解するといった力を高める可能性があるという。
それはノンフィクション(実話)と比べても言えることで、フィクションにはノンフィクションとはまた違った認知への影響がある可能性が示唆されている。
・フィクションには楽しい以上の意味があるのか?
小説や映画、漫画やアニメなどで描かれる架空の物語、すなわちフィクションは楽しい。だが、楽しい以上の意味があるのかと問われれば、なかなか答えにくいところだろう。
それは研究者の間でも同様で、フィクションがもたらす認知能力へのメリット(あるいはデメリット)については、長い間議論が続けられ、いまだに決着がついていない。
ユリウス・マクシミリアン大学ヴュルツブルク校の研究チームは、フィクション作品が及ぼす影響について徹底的に調査した。
小説や映画に楽しい以上の意味があるのかどうかを解明するため、研究チームは2種類のメタ分析(複数の研究を統計的にまとめて分析すること)を行なっている。
1つは、実験を行ってフィクション小説や映画などが認知にあたえる効果を測定した70本の研究(1万1172人分のデータ)を対象としたもの。
これらの研究では、参加者にフィクションを読んでもらう(観てもらう)といった実験を通じて、彼らに現れた認知能力の変化を測定している。
もう1つは、参加者がそれまでの人生で読んだ小説の量と認知能力との関係を調べた、114本の研究(3万503人分のデータ)を対象としたもの。