うれしいニュース!ベルギーで500年ぶりに野生のオジロワシのヒナが誕生 (1/4ページ)
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「オジロワシ」は、ヨーロッパからアジアにかけて、広く分布している猛禽類だ。日本にも越冬のためにやって来るので、冬の間、北海道や東北北部で見かけることがある。
2023年の秋、ベルギーの西フランドル地方にあるデ・ブランカールト自然保護区で、オジロワシのがつがいが柳の木に巣を作り始めた。
そして先月18日、無事に1羽目のヒナが孵化したことが確認された。なんとベルギーでは500年ぶりのオジロワシの誕生になるそうだ。
・ヨーロッパで徐々に個体数が増えつつあるオジロワシ
ベルギーでオジロワシの繁殖行動は見られなくなり、現在では渡りの途中、ベルギーを通過する際に見られる希少な鳥でという位置づけになってしまっていた。
しかし最近では施設などで繁殖させたオジロワシを再び自然に戻す再導入計画がヨーロッパ各国で進められていた。
そのため、近隣諸国、特にオランダでは個体数が増加してきているらしい。昨年このつがいがベルギー国内に居を構え、産卵が確認されたことで一気に注目を集めていた。
このつがいにはそれぞれ「ポール」と「ベティ」という愛称がつけられ、ベルギーの国民は二世の誕生を心待ちにしていたのだ。
政府も本腰を入れて彼らの保護に乗り出し、巣の周囲を立ち入り禁止都市、違反したものには500ユーロ(現在のレートで約8万4,000円)の罰金を科すことを決めた。