言葉に出さずとも内なる声を解読する、脳の読み取り装置が開発される (1/4ページ)

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言葉に出さずとも内なる声を解読する、脳の読み取り装置が開発される
言葉に出さずとも内なる声を解読する、脳の読み取り装置が開発される

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 最先端技術により、言葉に出さずとも、頭の中で考えていることを読み取ることができる未来はもうそこまでやってきている。カリフォルニア工科大学の研究チームが、唇をまったく動かさず、頭の中だけで思い浮かべた心の声を、正確に解読することに成功したという。

 同様の技術はすでにあるが、それらは少なくとも部分的に発声するなどしたうえで行われた結果だ。今回の技術は、まったく口を動かさなくても心の声を読めるという。

 今のところ限られた単語を読み取るだけで、まだフレーズや文章は無理だが、個々の神経細胞の活動をリアルタイムで記録して、頭の中だけにある秘めた言葉を解読することに成功した初の技術になるという。

・心の声を読み取る装置を脳に移植
 心の声を読み取るには、脳に電極アレイ(BCI/ブレイン・コンピュータ・インターフェース)を移植し、頭の中だけで声を出した時の神経細胞(ニューロン)の活動を測定しなければならない。

 今回の研究に参加したのは、脊髄を損傷している2人の患者だ。

 こうした技術の開発にあたっては、脳のどこに読み取り装置を設置すれば心の声を聞けるのか解明することが大切となる。

 そこで今回の研究では、これまであまり調査されたこなかった「縁上回(えんじょうかい)」という会話に関連する領域に電極アレイが移植された。

 電極アレイの移植手術から2週間後、2名の被験者には6つの単語(戦場、カウボーイ、ニシキヘビ、スプーン、水泳、電話)と意味のない2つの偽単語(nifzigとbindip)を心の中だけで読んでもらい、この時の神経細胞の反応を記録する。
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