平安時代のインスタ!?清少納言の『枕草子』は共感する毒舌と炎上しそうな悪口が面白い(前編)【光る君へ】 (4/4ページ)
たとえば、「ありがたきもの」(めったにないもの)という中で紹介されているのが
(原文)
ありがたきもの、舅にほめらるる婿。また、姑に思おもはるる嫁の君。
(意訳)
めったにないもの。舅にほめられる婿と、姑によく思われる嫁
「だけれど、そんなもの、めったいにないわよねwww」……というニュアンスがあって、思わずわかる!と共感してしまいます。
さらに「めったたにないもの」として、「毛がよく抜ける銀の毛抜き」「主人を批判しない従者」「まったく癖のない人」など、なかなか毒の効いたことが書き連ねてあり小気味がいいほどです。
さらに「取り柄のないもの」「見苦しいもの」「イライラするもの」なども取り上げていて、毒舌ぶりも磨きがかかっています。清少納言は、感性の豊かな才女でありながらも、はっきり「こういうのキライ」と言ってしまうのがおもしろいところ!
【後編】では、そんな清少納言の現代のSNSなら炎上しそうな文章をご紹介しましょう。

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