ヒトの精巣からマイクロプラスチックを検出、生殖機能に影響を及ぼす可能性 (3/4ページ)

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内分泌かく乱作用のある化学物質も含まれています(ユ氏)

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photo by iStock・地球上に拡散されているマイクロプラスチック
 マイクロプラスチックとは、5mm以下の小さなプラスチック粒子のことで、大きなプラスチックが分解されたり、化粧品などのマイクロビーズを含む製品から発生する。

 非常に小さく、自然には分解されにくいため、海や土、雨や空気にいたるまで、この地球環境の隅々まで広がっており、人体にすら侵入していることを示す証拠も見つかっている。

 マイクロプラスチック汚染は今や人体にまで広がっており、マウスの実験からはこの小さな粒子があらゆる臓器に侵入できることが判明している。

 ユ氏は元々、金属や農薬などの汚染物質が精子に与える影響を研究していたという。近年、男性の精子は減少の一途をたどっているが、こうした汚染がその原因と考えられたからだ。

 そんな彼がマイクロプラスチックに注目するようになったのは、それが胎盤組織から発見されたと聞いたことがきっかけであるという。

 これを聞いて、マイクロプラスチックもまた同様に、世界的に見られる精子の減少に関係しているのではと疑ったのだ。

まだわからないことだらけです。だからこそ、マイクロプラスチックは精子減少の要因なのか、長期的にどのような影響を及ぼすのかをしっかり調べる必要があります(ユ氏)
 彼の狙いは、人々を怖がらせることではない。
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