古代マヤ人にとって割れた鏡は異世界への道筋だった (1/4ページ)

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古代マヤ人にとって割れた鏡は異世界への道筋だった
古代マヤ人にとって割れた鏡は異世界への道筋だった

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 鏡が割れることは不吉なことが起きる前兆と信じられてきた。西洋には鏡を割ると7年間不幸にみまわれるという迷信があるが、鏡にうつし出された姿に神秘的な力が宿る、という信仰は古くからあり、古代ギリシャや古代ローマ時代まで遡る。

 一方で古代マヤ人は、割れた鏡に対して少し異なる見方をしていたようだ。紀元1000年までの間、メキシコ南部からホンジュラス西部にかけての都市では、ひび割れた鏡を化粧道具ではなく、超自然とのコミュニケーション手段として使っていたという。

 鏡が割れると、異世界と現実世界をつなぐ道筋ができると信じられていたのだ。

・古代マヤ人の魔術、鏡を媒介とした超常体験
 古代マヤの鏡は、ガラス製ではなく磨いた鉄鉱石の破片をスレートや木材の上にモザイクのように貼りつけたものだった。

 古代マヤの貴族たちはそのような鏡を背負ったり、王座に飾ったり、墓の中に安置したりした。

 彼らは幻覚剤を使って、鏡に映る自分の姿を見つめ、神秘的な体験を追求した。

 鏡の破片が作る亀裂のせいで歪んだ像が現れ、それを通して神々と会話ができると信じられていた。鏡の向こうの世界の知恵を授かりたいと臨み、神や先祖や精霊と結びつけたのだ。

 当時のアーティストたちは、このような霊的存在を幻想動物やキメラなどの姿で描くことが多かった。

 貴族たちがこうした異生物と直接会話する場面を描き、これらを祖先や神々との仲介役を担う存在として表現した。

 彼らの不思議で恐ろし気な会話は、夢やトランス状態、幻覚の中で行われ、そのときに鏡が媒体として使われた。
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