古代マヤ人にとって割れた鏡は異世界への道筋だった (3/4ページ)

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・鏡文字で表された興味深いリンテル25
 面白いのは、リンテル25に彫られている文字はほとんど逆向きで、おそらく呪術師など儀式を行う者が、鏡に写して見るようデザインされたものと考えられる。

 マヤ文字は通常、左から右に書かれるが、訪問者が建物の扉の外側から見るときと、建物の内側からこの碑文を見上げるときとですべてが逆転することになる。

 つまり訪問者は現世から超自然の空間へ移動したと解釈できるのだ。

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リンテル25の彫刻 / image credit:The Trustees of the British Museum, CC BY-NC-SA

 リンテル25は数少ない双方向的な鏡像のひとつと言える。訪問者が鏡を持ってリンテル25の下に立つと、人間が見る通常の碑文と神が見る逆さまの碑文を両方とも目にすることができる。

 ひびの入った鏡をのぞき込むことで、訪問者は人間と神との境界をまたぐことができるのだ。

 このように古代では非現実的な世界への道筋を、神秘的な彫刻や鏡で表現していた。

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マヤ文明のヤシュチラン遺跡 photo by iStock

 日本でも鏡が割れると不吉であるとする迷信は昔からあるが、風水では鏡が割れることは必ずしも悪いことではないという解釈もある。

 魔除けや厄除け効果をもつとされる鏡が、持ち主の身代わりとなって割れることで、災難から逃れられるというのだ。
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