〝ディストピア飯〟食べたら「虚無に溢れた」 最初はワクワク、徐々に襲い来るキツさ (2/2ページ)

作ったのは、緑・黄・赤のペースト食。緑はずんだ、黄はかぼちゃをレンジでチンしてマヨネーズを混ぜたもの、赤はコンビーフとマヨネーズを混ぜたものだ。
ゼリー食やブロックといったその他のメニューは、市販のみかんゼリーや栄養バー、お菓子類などをそのまま使っている。
調理方法自体は単純なものばかりだったが、ペースト状にする作業が大変で、意外と手間暇がかかると感じた、とノミのピコさんは振り返る。
「しかし、画面の向こうで見たことある料理を実際に作るという面白さとディストピアっぽい雰囲気を醸し出すことのワクワク感で、作っているときはとても楽しかったです」(ノミのピコさん)
ただ......そのワクワク感は、どうやらあまり長続きしなかった。
食べているうちに段々と......ペースト状の料理を食べた経験があまりなかったこともあり、最初は食感や味に新鮮さを感じて楽しみながら食べることができた。
しかし、徐々に食欲の湧かない色味や単調な味付けにウンザリしてきてしまったという。
「特に、ペーストであるが故の食感の無さが1番キツく、数少ない固形物である栄養バーにありがたみを感じながら、最後の方は虚無に溢れて食べ続けていました。少なくとも普通の食事で得られる幸福感や満足感は無いですね」(ノミのピコさん)
こうした料理を毎食食べ続けている映画の登場人物達が、なぜあんな虚無感に溢れた顔をしていたのか。その理由をノミのピコさんは痛感したという。

ノミのピコさんのディストピア飯制作および実食の記録には、X上でこんな声が寄せられている。
「実際こうしてみると食が進まない感ありますね...」「まだ中身が見えない方がいいかもですね...」「めちゃめちゃ団子ほしくなるヤツじゃん」
中にはディストピア飯作成経験者からのアドバイスもたくさんあったという。ノミのピコさんは
「それらをもとにまた作ってみたいと思っています」
と、次回作への意欲を語った。
虚無感でいっぱいになる体験をしてもなお、また作ってみたくなる。そんな不思議な魅力が、ディストピア飯にはあるのかもしれない。