実際に予知夢は存在するかもしれない。神経科学者がラット実験で明らにしたこと (2/3ページ)
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photo by iStock・ラットを使って夢の中のニューロンの働きを追跡
そのために研究チームはまず、両端におやつ(報酬)があるレールにラットを乗せて往復させ、そのときに海馬の各ニューロンがどのように”スパイク”するのか観察した。
こうしてラットを何度も往復させつつ平均的なスパイクを計算することで、レールの中でニューロンが”一番気にしている場所”を推定する。
次に今度は眠っているときのニューロンがどこを気にしているのか調べるために、個々のニューロンの活動をほかすべてのニューロンの活動と関連付ける。
さらに機械学習を利用することで、ニューロンの活動からラットがどこにいる夢を見ているのか推定する。こうしたデータから、各ニューロンの空間の表象の調整プロセスを推測するのだ。
「刺激がなくてもニューロンが優先している場所を追跡するための方法は、私たちにとって重要なブレークスルーでした」とディバ博士は話す。・ニューロンは経験の記憶を安定させる他に予知も行っていた
これによって明らかになったのは、新しい環境を経験したことで作られた空間の表象を、ニューロンがその後数時間の睡眠でも安定して保っているということだ。
だが、ニューロンはただ経験の記憶を安定化させるだけではなかった。一部のニューロンは、別のことをしていたのだ。
そうした睡眠中に起きる”学習”は、ラットをもう1度レールに戻してみるとわかる。睡眠中に学習したことがラットの行動に反映されているからだ。
ケミア博士に言わせれば、それはラットが眠っている間にまたレールに戻っていたようなものだとか。
これが重要なのは、睡眠中に生じた神経可塑性を直接観察した事例であるからだ。それはまるで夢の中で未来を予知して、学習したかのように見えるという。