人間の細胞から作られた生きた皮膚をもつロボットの笑顔 (3/4ページ)

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 また研究チームは、実験として、穴型アンカーがある面とない面に人工皮膚を貼り付けて比較してもいる。

 その結果、穴型アンカーなしの面では、皮膚が7日間で84.5%も収縮したのに対し、1mmの穴型アンカーがある面では33.6%に抑えられたという(より大きな3mmと5mmのアンカーでは、それぞれ26.4%と32.2%だったそう)。

 こうした皮膚の収縮は、皮膚が内部フレームから剥がれる原因となり、ロボットの容姿を損なわせるだけでなく、皮膚自体も劣化させる。だからそれを抑えられるほどに、高い耐久性につながる。

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新たに考案されたV字の穴型アンカーで生きた培養皮膚を貼り付けたロボット。モーターの動きを上手に皮膚に伝え、にこりと自然な笑顔を浮かべることもできる/Image credit: c2024 Takeuchi et al. CC-BY-ND・耐久性や強度をあげ、実用化を目指す
 こうした培養皮膚が実用レベルになるのは、もう少し先になるようだ。竹内教授はまだ解決すべき課題がいくつかあると説明している。

 その多くは耐久性や強度に関することだ。例えば生きた皮膚であるために、それを維持するには栄養や水分を与える必要がある。

 これについては、「皮膚内に組み込まれた血管などの灌流システム」が利用されるかもしれないという。

 また培養皮膚の強度も人間の皮膚に近づけねばならない。これは「培養皮膚内のコラーゲン構造と濃度を最適化」することで対応される。

 さらに、細菌などによる汚染への耐性を持たせたり、できることなら温度や触覚などの感覚情報をロボットに伝えられる方が望ましいだろう。

 こうしたロボットの皮膚の研究は、ただロボットの見た目や機能を人間に近づけるだけではない。
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