人間の細胞から作られた生きた皮膚をもつロボットの笑顔 (2/4ページ)
[画像を見る]
photo by iStock・人間の細胞を培養して自己修復が可能な皮膚を開発
もしもロボットの皮膚に自己修復機能を与えるつもりなら、細胞から培養された”生きた皮膚”を使うのが有望なソリューションだ。
問題はそれをロボットに貼り付ける方法だ。
そこで今回、東京大学大学院の竹内昌治教授とハーバード大学博士課程の河井理雄氏ら研究チームは、V字に掘られた穴でヒトから培養した皮膚を固定するというやり方を考案した。
人体の場合、組織の下にある「皮膚支帯」という網目状の構造によって皮膚を面で固定している。穴型アンカーはこれをヒントに開発されたものだ。
[画像を見る]
ヒト細胞から培養した皮膚組織をロボットに貼り付ける方法は、人間の組織の皮膚靭帯からヒントを得たものだ / image credit:c2024 Takeuchi et al. CC-BY-ND
培養した生きている皮膚組織を穴型アンカーの中でゲル化させる。こうすることで、人間の皮膚と同じように、培養皮膚を隙間なく面でピッタリと貼り付けることができる。
その効果を伝えるためにデモ動画では、目のついたピンク色の膜がニチャァと笑う様子を見ることができる。
[動画を見る]
それ自体はちょっと気持ち悪いかもしれないが、それでも不自然なたるみや凹凸が生じることはない。モーターによって口角が押し上げられると、自然に頬が膨らみ、その意味ではとても人間らしい笑顔だ。