人間の細胞から作られた生きた皮膚をもつロボットの笑顔 (1/4ページ)
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image credit: Cell Reports Physical Science / 東京大学
にっこりと笑うロボット。近い将来、ロボットはリアルな皮膚の弾力性で、より人間らしく見えるようになるかもしれない。
東京大学とハーバード大学の研究グループが開発したこのロボットは、人間の皮膚細胞から培養された”生きた皮膚”をまとっている。
その「培養皮膚」は、ロボットの見た目を人間らしくするだけではなく、傷がつけば自然に修復するため、機能的にも生物的だ。
この技術はロボットへの応用だけでなく、顔面神経麻痺の治療や美容整形、あるいは化粧品のような顔にまつわる技術の発展にも貢献できると期待されている。
・従来のシリコン皮膚の問題点
最近のロボットの中には、本物と見紛うばかりに人間そっくりなものがあるが、その外観は主にシリコンの皮膚を貼り付けることで作られる。
だがシリコンはシリコンでしかない。うっかり傷つけてしまったら、生物のように徐々に治るということはない。だからわざわざ新しいシリコンに張り替えるという面倒な作業が必要になる。
さらに私たちの顔をよく観察してみれば、皮膚と筋肉はピッタリと面でくっついていることがわかる。だから皮膚が不自然に弛むことはないし、それによって自然な表情が生まれてくる。
ところが現在ロボットに使われるシリコン皮膚は、突き出た突起(アンカー)に引っ掛けるような感じで固定されている。面ではなく、点で固定されているのだ。
これではデコボコとした見た目になってしまうし、アンカーが表情を作る動きを邪魔してしまう。