シベリアの永久凍土で発見された4万4000年前のオオカミの解剖が行われる (1/3ページ)
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シベリアの永久凍土から、驚くほど保存状態の良い4万4000年前のオオカミが発見された。歯や毛皮、骨、さらには内臓までもがそのまま残っていた。
そのオオカミは我々に、最終氷期にあった更新世後期(260万~1万1700年前)当時の環境や生物相を知る貴重な手がかりを与えてくれるかもしれない。
研究者らは解剖を行うことで、古代のウイルスや細菌、あるいは生前の食生活を伝える証拠などが発見されることを期待している。
・最終氷期を生きたオオカミ
2021年にサハ共和国の川沿いで発見されたオオカミの成獣は、永久凍土の低温と乾燥のおかげで非常に保存状態がよかった。
研究者たちはオオカミの胃と消化管からサンプルを採取した。
その胃は隔離された形で保存されており、汚染もありませんでした。つまり尋常ならざるものということです。更新世という大昔に存在した生物相を垣間見れればと思います(ヤクート科学アカデミーのマンモス アルバート・プロトポポフ氏)
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オオカミの胃と消化管からサンプルを採取/Image credit: North-Eastern Federal University
歯の分析によればオオカミはオスで、活動的な大型の捕食者だったと推測されている。
ゆえにそのサンプルからは、オオカミが最後に食べた動物や、その犠牲者が食べていたものすら明らかになるかもしれない。
また当時の動物だけでなく、古代のウイルスや細菌も見つかるのではと期待されている。
動物の化石からは、細菌が何千年も生存できることがわかります。