大河「光る君へ」主要キャラの没年は?紫式部はいつまで生きる?前半の振り返り&後半の展開は… (2/6ページ)
本作では漂白され切っている?藤原道長。『紫式部日記絵巻』より
本作ではヒロインのお相手役として、道長をどうしても悪く書きたくないと言うか、理想の王子様感を演出したい意図があるのでしょう。
人格も家柄も能力も財力も備えたパーフェクトな貴公子。何だか古き良き少女漫画の恋人役を見ているようです。
愛娘の藤原彰子(見上愛)をはじめ娘たちを次々と入内させ、皇室の外戚として権勢を極めていくのも、あくまで「内裏を清めるため」。
権力を握るための行動は姉の藤原詮子(吉田羊)や妻の源倫子(黒木華)が起こし、ダーティな発案や呪詛は安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)が行うおんぶにだっこ状態。
このままあれよあれよと言う間に「この世をば……」に至るのでしょう。
ここまで善人に描こうとすると、道長自身の意思がまったく感じられず、面白みに欠けるのです。
むしろ亡き父・藤原兼家(段田安則)に輪をかけた権力欲の餓鬼として、兄たちや政敵らを陥れていく極悪人が、まひろとの出会いを通して少しずつ変わっていく。そんな展開の方が、より面白かったのではないでしょうか。
あるいは後半に「闇堕ち」していくのかも知れません。ここ最近はそういう流れが多いように感じます。
