Shall we ダンス?衝突する銀河と踊る初期ブラックホールを観測 (1/4ページ)
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壮大なる「Shall we ダンス?」と言ったところだろうか?ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって、宇宙初期に存在した「超大質量ブラックホール」と衝突しつつある2つの銀河との華麗なダンスが観測されたそうだ。
この超大質量ブラックホールは周囲の物質を貪りつつ、ビッグバンから10億年も経っていない初期の宇宙にある極めて明るい「クエーサー」にエネルギーを与え活性化させている。
「PJ308-21」と名付けられたこのクエーサーは、遠方にある銀河の活動銀河核にあるが、2つの「伴銀河(衛星銀河)」と今まさに合体しようとしている。
・大質量ブラックホールをエネルギー源として輝く天体、クエーサー
この超大質量ブラックホールは質量が太陽20億個分に相当する巨大なもので、合体する銀河から超大質量ブラックホールに膨大な量のガスと塵が送りこまれているのだ。
その結果ブラックホールが成長し、極めて明るく輝く恒星のようにみえる天体、クエーサー「PJ308-21」へのエネルギー供給が維持されていると考えられている。
クエーサーは、銀河の中心にある桁外れに大きな超大質量ブラックホールが、豊富なガスと塵に取り囲まれることで誕生する。
ガスや塵といった物質は、ブラックホールの重力によって引き寄せられ、「降着円盤」と呼ばれる円盤上の雲となってその周囲を囲み、だんだんと飲み込まれていく。
このとき、ブラックホールの巨大な重力は降着円盤に強力な潮汐力を生じさせ、ガスと塵を6万7000℃もの高温で加熱する。