ブツブツの集合体を極端に怖がるトライポフォビアは人類の進化と関係しているかもしれない (1/4ページ)
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小さな穴やブツブツした斑点などの集合体は多くの人が苦手だが、中には過剰なまでの恐怖感や嫌悪感を抱いてしまう人も少なくない。そういった人はトライポフォビア(集合体恐怖症)と呼ばれているが、いったいなぜ、人は集合体を恐れるようになったのか?
トライポフォビアは科学的研究の対象になっているが、これまで、これは恐怖症ではなく、ただの嫌悪感だとする研究もあった。
最近発表された研究によると、進化という観点から見て、トライポフォビアの起源は「危険な動物」説と「皮膚疾患の回避」説の2つの仮説で説明できるという。
■ 進化心理学で現代人の恐怖を紐解く
フランス、ブルゴーニュ大学のガエタン・ティエボー氏ら研究チームは、トライポフォビアを広い意味で進化心理学の中に位置づけている。
進化心理学とは、人間の行動と精神プロセスは進化の圧力によって形作られるとする学問分野だ
それによると、我々の脳は、種として進化した過程で獲得した特定の精神的アルゴリズムを今も使用しているという。
我々はもはや、古代の祖先が生活していた環境や条件で暮らしているわけではないが、現代人の行動は、現存する特定のものへの精神的アルゴリズムにより引き起こされる可能性があるということだ。
こうした考えは、クモ恐怖症や高所恐怖症が一般的なのはなぜかを説明するのに役立つ。
毒グモや高所を避けることが、我々の先祖にとって、生存に有利に働く大切なことだったからだ。