生命の兆候か?金星の雲の中に2種類の気体が発見される (2/4ページ)
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金星から検出されたというホスフィン / image credit:image credit:ESO / M。Kornmesser / L。Calcada&NASA / JPL / Caltech
ここ地球において、ホスフィンは、アナグマの腸やペンギンの糞など、酸素に乏しいところにいる微生物によって作られる。
一方、火山活動などではなかなか作られないため、もし岩石惑星にこのガスがあれば、それは生命の存在を示す「バイオシグネチャー」だと考えられる。
そのため、この発見は大いに注目を集めた。が、その後の観測でホスフィンが存在する証拠は得られず、その真偽について議論が交わされてきた。・実際にホスフィンの存在を確認
そして今回、クレメンツ博士らはハワイにあるジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡で金星をじっくりと観測し、実際にホスフィンがあることを確かめたのだ。
どうやら金星のホスフィンは、昼夜のサイクルにしたがっているらしく、太陽の光によって破壊されるのだろうと推測されている。
ただしこの発見によって、金星に生命が存在するとまでは言えない。今わかるのは、ただ金星にはホスフィンがあるということだけだ。
私たちが言えるのは、ホスフィンがそこにあるということだけです。何がホスフィンを作っているのかは不明です。未知の化学的プロセスかもしれません。