死と再生の象徴「ウロボロス」自分の尾を食べるヘビの起源と世界各地に伝わる神話 (3/7ページ)
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17世紀の写本『AM 738 4to』に描かれたヨルムンガンド / image credit:public domain/wikimedia
ヒンドゥー教では、大蛇シェーシャが宇宙に巻きついている。ショーシャは宇宙が創造される前から存在し、宇宙が破壊された後でも存在し続けるとされ、これも存在の無限ループという循環的概念を表している。
ウロボロスは直線ではなく円で、循環する時間の概念を推し進めている。
トルテカ文明・アステカ文明では、ケツァルコアトル(文化神・農耕神)が自分の尾を噛んでいる姿で描かれているものがある。
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photo by iStock・ウロボロスは錬金術における暗示
ヘレニズム(ギリシア主義)世界の錬金術師たちも、古代エジプト発祥のこのシンボルを採用した。
白黒のウロボロスの図が『クレオパトラの黄金作り』という古代の巻物に登場する。
このクレオパトラはかの有名なエジプト女王ではなく、3世紀のアレクサンドリアに存在した優れた錬金術師のことだ。
この巻物は女性によって書かれた最古の科学書のひとつだとされていて、ありふれた金属を黄金に変えるための科学実験だけでなく、哲学的な思想も含まれている。