死と再生の象徴「ウロボロス」自分の尾を食べるヘビの起源と世界各地に伝わる神話 (1/7ページ)
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ウロボロスは、古代からあるシンボルで、自分の尾に食いついて輪っかになっているヘビ(または竜)のことだ。世界中の異なる文化やさまざまな時代に存在し、永遠や不老不死、死と再生のサイクルを表している。
その語源はギリシャ語の「尾を貪(むさぼ)り食う」という意味の言葉からきている。このシンボルは紀元前1300年にさかのぼる古代エジプトからみられ、ツタンカーメン王の黄金の霊廟に刻まれているものが最古のものといわれている。
ここではウロボロスに関する起源や、世界各地に伝わる神話について深堀りしていこう。
・世界各地のウロボロス神話
ツタンカーメン王時代のウロボロスは、毎年発生するナイル川の氾濫と関連していた。ナイルは川沿いの農作物に欠かせない水の恵みをもたらし、その後引いていく。
日々、空を横切る太陽の動きとの関係もあり、エジプト人は太陽神ラーが毎朝太陽を船に乗せて空を横切り、夕方に母親のヌトがそれを食べ、翌日には再び太陽が生まれると信じていた。
こうした循環性は、ヘビが自分の尾を食べ続ける終わることのないサイクルを象徴していて、古代エジプトじゅうの多くの霊廟や記念碑を装飾するのに使われた。