野生で生きていけるよう、保護したヒナを親鳥そっくりの人形を作ってお世話する保護施設 (2/4ページ)
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アメリカチョウゲンボウの成鳥 photo by iStock・人間に対する「刷り込み」が行われることを危惧
ヒナはあまりにも幼すぎたため、人間の手から直接餌を与える必要があった。しかしWCVのスタッフたちは、そうすることでヒナを野生に返したとき、悲惨な結果をもたらすのではないかと危惧した。
WCVでアウトリーチ管理を担当するコナー・ギレスピ―さんはこう語る。
猛禽類のヒナが、本当の親の代わりに保護施設で人間によって育てられると、人間を親と思う刷り込みがされてしまう危険性があります。鳥のヒナたちは、刷り込みによって親との絆が結ばれることで、厳しい自然の中で生き延びるために必要なスキルを身につけていく。
つまり、人間との暮らしに慣れてしまい、野生で生き残るために必要なスキルを身につけられなくなってしまうのです
例えば餌を与えてもらい、餌の捕り方を教えてもらい、危険から守ってもらい、何が危険なのかを教えてもらい、さらには飛び方を教えてもらい、といった具合だ。
もしこのヒナが人間を「危険」だと認識せずに育ち、野生での生存スキルを身につけられなければ、将来自然に買えることができなくなってしまうのだ。
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・親鳥にそっくりな人形を作ってお世話をすることに
そこでWCVのスタッフたちは、急遽親鳥そっくりな人形を使うことにした。既製品で手ごろなものがなかったため、インターンのジェンさんの案で手作りすることに。