まだまだ先の話と思うなかれ。将来不安な親の介護。月にいくらくらいかかる? (4/5ページ)

マイナビウーマン

しかし、基礎年金部分の国民年金のみを受給されている方が施設に入所するのであれば、年金だけでは賄えず、別途金銭的な負担が生じるでしょう。その点は事前に把握しておくことが望ましく、親御さんがどの種類の年金をもらっているのかを確認するには、年金定期便をチェックしたり、介護費用のための蓄えを軽く聞いておくといいと思います。

世知辛い世の中ですが、お金をどれだけかけられるかで出来ることが変わってくるのが現実。親御さんのためにできることをできる範囲ですることは大切ですが、自分やその家族のためのこれから必要となる備えまでも犠牲にする必要があるのか、その点は確認しておくべきといえるでしょう。

■親御さんにエンディングノートのスタートを提案してみて

金銭的に施設への入所が難しいのであれば、在宅に切り替え、兄弟姉妹間でローテーションを組むなどして介護を行っていく必要があります。ただし、どちらかが遠方にいる場合、どうしても親御さんの近くに住んでいる子供の方が負担は大きくなります。その分、片方がお金を多く出すなど、どちらかに不満が溜まってしまわないよう、コミュニケーションを取っておくことが大切です。

また、親御さんが介護に対してどこまで考えているかを知っておくことも重要。とはいえ、直接「介護についてはどう?」と真正面から聞ける方は少ないと思います。

そこでおすすめなのが、エンディングノートを親御さんに書いておいてもらうこと。医療機関にお世話になる際の「してほしいこと」や「してほしくないこと」、延命治療への考え方、個人情報や財産情報を前もって書いておいてもらうことで、話し合いがしやすくなります。その流れで「介護はこれでいいのね?」という確認を取っていくのがスムーズな方法でしょう。

■介護用ベッドなどはレンタルも

また、在宅介護をする場合、自宅の設備を介護仕様へリフォームしなくてはなりません。また、介護用アイテムをそろえる必要もあります。

介護用ベッドに関しては、購入するのは高額になりますが、レンタルが可能。サービスを上手に活用して費用の負担を軽減するといいでしょう。

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