夜這いで危機一髪!”神の斎垣”を越えた紫式部の弟・藤原惟規のエピソード【光る君へ】 (2/3ページ)
斎垣とは聖域の境界を示す垣根を指します。俗人である惟規がそれを越えるということは、中に入るという意味に他なりません。
話の流れからして、惟規の目当ては女性。神の斎垣を越えるとは、聖域の中にいる女性に夜這いをかけることです。
ここで言う聖域とは賀茂神社(上賀茂神社および下鴨神社の両社)を指しました。
そこで斎院(さいいん)を務める選子内親王(せんし/のぶこ)に仕える女房の一人と恋仲になった惟規は、夜這いを決行したのです。
「誰ですか!?」
女房の局に忍び込んだ惟規は、家人に見咎められてしまいました。
(野暮だなぁ、見逃してくれよ)
惟規は声を発しなかったため、怪しんだ家人は侵入者を逃がさないよう、門扉を閉めてしまいます。
さぁ困りました。このままでは帰れません。惟規は女房に頼んで選子内親王にとりなしてもらいます。
惟規の歌才に感心
選子内親王の計らいによって無事に解放された惟規。お礼の代わりと言っては何ですが、こんな歌を詠みました。
神垣(かむがき)は 木の丸殿(このまるどの)に あらねども
名のりをせねば 人咎めけり【意訳】ここは木の丸殿ではないのに、名乗らないと家主に咎められてしまうのですね。