婚活女子が魅せる「女性の生きづらさ」と「不安」――共感必至の映画『傲慢と善良』を語り尽くすアラサー女子座談会 (2/5ページ)

マイナビウーマン

まさみ 私はその時、時間がなくて読めなかったんだけど、アラサーの婚活女子が主人公って聞いて、すごく気になってたんだよね。私も婚活したことあるし、大変だったなとは思ってるから、気合入れて読まないと心が潰れるかも……と思ってたら、タイミングを失ってた(笑)。

――実際に映画を見ての、率直な感想を教えてください。

ゆい まず、登場人物のキャスティングがハマりすぎてたよね。主人公の真実を演じた奈緒さんはすごく美人でオーラがある方なんだけど、作品の中では真実の自立できていない感じとか、弱々しさすらも全身で表現していてすごかった。

まさみ 奈緒さんの演技力が凄いからなのかもしれないんだけど、私は真実の考え方や行動にすごくモヤモヤした。両親に敷かれたレールに乗りがちなところも、同世代の女性として分かる部分はあるんだけど、そのわりに気が強い一面もあるから、すごくワガママに見えちゃって。

ゆい この感覚は女性にしか分からないのかもしれないけど、真実には「女性のダメがちなところ」が詰め込まれてる感じがするよね。一歩引いてるのに「察してほしい」って思ってたり、地方育ちで世間知らずなのに、自己顕示欲は強かったり。こうはなりたくないなって、反面教師にもなった。

ありさ 架役の藤ヶ谷さんも、普段はスターのオーラを放ってるけど、作品の中ではいい意味で等身大で、原作以上に好感が持てた。

――年齢の近い真実には共感する部分も、否定したくなる部分もありますよね。ストーリーに関してはどうですか?

まさみ 心にグサグサ来るセリフが多かったのが印象的だったね。例えば、真実が通っていた結婚相談所の小野里さんの「皆さん謙虚だし、自己評価が低い一方で、自己愛の方はとても強いんです」というセリフ。私も自己肯定感が高い方じゃないから、まるで自分に言われてるみたいでキツかったけど(笑)。

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