婚活女子が魅せる「女性の生きづらさ」と「不安」――共感必至の映画『傲慢と善良』を語り尽くすアラサー女子座談会 (4/5ページ)
まさみ 東京に何があるのかと言われたら、別に何もないなって思うんだけど……地元に戻っても疎外感がある気がするし、自分の居場所がどこなのか分からなくなっていく真実の不安には、共感したりもした。
ありさ ないものねだりなのかもしれないけど、今の自分と全然違う幸せを実現している人のことをSNSで見ると、羨ましく思ったりもしちゃうんだよね。でも、自分に置き換えるとしっくりこない……こういうのも、私たちの『傲慢さ』なのかなあ。
――作品の中では、真実の傲慢さと架の傲慢さも、また違う形で描かれていましたね。
ゆい 女性目線で語ると、正直架って最悪だよね(笑)。婚活で知り合ってるのに、1年も経っても結婚してないなんてあり得ない!
ありさ 私も今の彼とは長く交際してるから、自分の状況とも重ねて架にイライラしちゃった。
まさみ 架の傲慢さと真実の傲慢さは別物だし、男女って本当に何もかもが違うんだろうね。男女の違いが明確に描かれてて、面白かったし参考になったけど、私も地方で婚活してた経験があるから、架には真実の辛さは理解できるわけがないとも思った。
ゆい そもそも、婚活ってどこからが婚活なのかな? 架と真実も出会いはマッチングアプリでしょ。マッチングアプリでの婚活って、結婚相談所と比べるとふわふわした関係になりやすそう。
まさみ たしかに……。私もマッチングアプリで婚活してたけど、マッチングアプリって活動の目的がそれぞれ違うし、相手に対して明確に「私、婚活してるんです!」とは言ってなかったなあ。
ありさ 言った方が結婚に近い相手と交際しやすいのかもしれないけど、やっぱり言いにくいし、そもそも結婚の話は男性からしてほしいって気持ちもあるかも。