約6000年~5000年前の大昔、縄文人は舟をどう造ったのか?クジラ漁など縄文時代の生活と「海」の関わり (1/3ページ)
縄文人はどう丸木舟を作っていたか
今回は、縄文人と「海」との関係について、舟や貝殻、それにクジラなどの観点から解説します。
約6000年~5000年前の縄文前期には丸木舟が作られるようになりました。中には全長10メートルの舟まであったようです。
安土城考古博物館に展示されている先史時代の丸木舟のレプリカ(Wikipediaより)
まだ金属器がなかった時代、彼らはどうやって、そんな大きな丸木舟を作ったのでしょうか?
その製法は、縄文遺跡から見つかった丸木舟の調査によって確かめられています。調査結果によると、削りたい部分を燃やして炭化させ、もろくなったところを石器で削りとっていたことが分かっています。
大型の丸木舟をつくるには、まず巨木を切り倒さなければなりません。そこで、斧を入れる場所に石器の錐で小さな穴を開けます。
そして、その穴にヒノキの細い棒を差し込んで激しく摩擦すると、火が起こります。あらかじめ油に浸した縄をその穴の近くに巻きつけておけば、起こした火が縄に燃え移り、幹を焦がすことになりますね。
これを繰り返せば、幹の奥深くまで炭化させることができるわけです。そこに石の斧を打ち込み、さらに石器で斧を叩けば、やがて巨木も倒れるでしょう。
また、巨木をくり抜くときも、同じようにしてくり抜きたい部分を焦がしていきました。そうして炭化させたところに石の斧を打ち込み、少しずつ削っていったようです。