大河『べらぼう』で男色家・平賀源内が愛した実在の女形・瀬川菊之丞はお江戸のインフルエンサー【前編】 (5/6ページ)
鷺娘は、人間に恋をしてしまった鷺の精の話。
白無垢の振袖に黒い帯、頭には綿帽子を被り、傘をさした人間の娘となった鷺。
白無垢姿から華やかな振袖姿となって踊るが、やがては本来の鳥の姿に戻ってしまい、むくわれない恋心に苦しみつつ次第に生き絶えていく……という切ない悲恋ストーリーです。
菊之丞は「竹田からくり芝居」(※)の趣向を取り入れて、舞台に大きな六角形の廻り灯籠を出し、それが回ると踊り手がでてくるという手法を使用したそうです。
※竹田からくり芝居:大阪道頓堀で旗揚げした機械仕掛けのからくりを用いた見世物で、屋体や道具を動かす大からくりのほか・水からくり・ゼンマイなどが評判になった。
美貌の瀬川菊之丞が演じた白い鷺の精は、さぞかしこの世の人間とは思えないほど、はかなげで美しかったのでしょう。