大河「べらぼう」に登場!遊女を”花”に見立てた蔦屋重三郎 初の出版本『一目千本』の独創的アイデア【前編】 (3/6ページ)
『吉原再見』リニューアル版は売れても客足は増えず
蔦屋重三郎が自身初の出版本となる『一目千本』の刊行をしたのは安永4年(1775)ごろ。その頃、新吉原には、推定で2,201人の遊女が存在していました。
吉原に活気を取り戻すために、吉原遊郭のガイドブックである『吉原再見』リニューアル版にかかわった蔦重。
男色家で知られる平賀源内が序文を書いたことで有名になった改訂版『吉原細見』ですが、蔦重はあくまでの編集者のひとりでした。
手に取った人が興味を持ってくれるよう情報を刷新したものの、あくまでも版元は鱗形屋孫兵衛(うろこがたやまごべえ/片岡愛之助※)で、蔦重は下請けと販売を請け負っていただけに過ぎなかったのです。