戦争が終われば今度はインフレ!現代にも通じる急激な物価高に人々はどう立ち向かったか?【前編】 (1/3ページ)
インフレーションの発生
第二次世界大戦が終わり、経済が復興する過程では、しばしば激しいインフレーションが起こりました。インフレーションとは、貨幣が大量に流通することで貨幣価値が下落し、物価が高騰する経済現象です。
また反対に、物価が高騰することで相対的に貨幣の価値が低くなることもあります。現在の日本はそのような傾向がありますね。
かつては「デフレ脱却」が政治の重要課題として挙げられていましたが、今度は正反対のインフレが問題になっているわけです。経済はインフレやデフレに偏らないバランスが大切なのです。
超インフレによって「100兆ドル」となったジンバブエのドル紙幣(Wikipediaより)
国家規模の取り付け騒ぎさて、戦争中はさまざまな金融統制が行われたり、貯蓄が奨励されたりしましたが、戦争が終わればそのような歯止めがなくなります。
また、戦争に負けたということは、政府に対する信用が失われたということです。よってその政府が発行する紙幣に対する信用も急速に失われます。
そのため新しい紙幣が発行されて、今使っている紙幣が無効になってしまうのではないかと心配した国民が、一斉に預金を引き出そうとしました。
現代でも、金融機関の経営が不安定だと判明することで、預金者が一気に預金を引き出そうとする取り付け騒ぎが起きることがありますね。それが国家規模で発生したわけです。