非ジャニオタだった私もハマった「タイプロ」の魅力。アイドルが飽和する今、彼らが見せた令和アイドルの“生き様” (4/4ページ)
オーディション全体を通して「アイドルとそのファンをナメるな」というメッセージ性も感じさせられました。これは、推し対象が溢れる現代だからこその意味合いもあったと思います。審査に臨む前の参加者のパフォーマンスを見た時の、佐藤勝利さんの「お遊戯じゃないんだよ」という指摘。松島聡さんからは「ファンを舐めてもらっちゃ困ります」と、応援してくれるファンに認めてもらって初めて、グループが存続していくことに念を押すような発言も。
菊池風磨さんはパフォーマンスのクオリティが上がらないグループに「売れてぇんじゃねえの? 俺は死ぬほど売れたい」と喝。参加者からすればすでに売れっ子であるはずの彼も「まだ上を目指している」ことを明示し、オーディション全体の空気やレベルを引き上げていました。
そこまでの努力を持ってしても、言葉や行動ひとつ取り立てられてニュースにされ、炎上する可能性もあるのが、timeleszの立っている舞台。アイドルとして清く存在することがどれほどに大変なことなのかが、一般人である私たちにも伝わってきました。
オーディションを「仲間探し」と称したメンバーたちが見せたのは、timeleszと旧ジャニーズがこれまで一般層には積極的に見せなかった“武士道”精神。timeleszメンバーたちの隠れた努力は、コアなファンこそ気づいても、広い層には届けないからこそ、キラキラして見える部分もあったのかもしれません。
それでも、新しい時代のアイドル像を示した上で、その全てを曝け出してくれたことで、たくさんの視聴者の心を掴みました。オーディション展開前は、チケットサイトで定価割れのニュースも出ていたtimeleszですが、新生timeleszのライブチケットは、今のところ激戦が予想されているよう。
加入メンバーの発表直後には“ジュニア解体”のニュースもあり、新生timeleszの誕生がSTARTOのアイドル像を大きく変えていくきっかけになっていることは間違いありません。グループの再編成はこれまで禁忌とされてきたことでもあり、会社全体に「再生」の旗が上がっていることも想起させられます。これからのtimeleszの活躍を見守ることで、また新しい景色が見えてくるのかもしれませんね。