恋愛のゴールは「結婚」が当然ですか?あなたは過去に何人の恋人がいましたか?~恋愛感情と結婚に関する実態調査(第2報)ロマンチックラブイデオロギーと結婚のリアル~ (1/11ページ)
近年、未婚率や離婚率が上昇し、「結婚は割に合わない」「自由を奪われ窮屈」と考える人が増えているように感じられます。その原因の一つに、ロマンチックラブイデオロギーがあるかもしれません。ロマンチックラブイデオロギーとは、恋愛と結婚を一体化する考え方です。つまり、恋愛の末に結婚し、ずっと1人を愛し続けることを理想とするもの。しかし、現実はどうでしょうか? 牛窪恵さんが書いた『恋愛結婚の終焉』(光文社新書、2023年)は、これからの時代を反映しているかもしれません。本調査では「恋愛」を切り口に、令和の「結婚のリアル」を紐解きます。
結婚生活に悩みや不満をもつ人は多いです。
その原因の1つに、「恋愛と結婚を同じもの」と考える価値観があるでしょう。恋愛と結婚は全くの別モノであり、結婚後もパートナーに恋愛感情を持ち続けることは難しいにもかかわらず、恋愛と結婚は強固に結び付けられています(※1)。
ロマンチックラブイデオロギーという言葉をご存知でしょうか。社会学の言葉ですが、難しい説明は抜きに簡単に言えば「恋愛で結ばれた者同士が結婚して家族を作るのが当然だし、そうあるべき」という考え方です。「普通のことじゃない?」と感じる方もいるでしょうが、その昔、恋愛結婚は一般的な形ではありませんでした。恋愛(ロマンチックラブ)は感情の問題、結婚は家制度や生活制度として、全くの別ものだったのです(※2)。
「恋愛結婚を当然」とするロマンチックラブイデオロギーは、恋愛への憧れが広がった19世紀のヨーロッパで生まれました。日本で一般に定着したのは1960年代とされています(※3)。ちょうど日本で「お見合い結婚」と「恋愛結婚」の件数が逆転した頃です(※4)。
しかし、20世紀に多くの国々で標準的な考え方になったロマンチックラブイデオロギーですが、現在は大きな「揺らぎ」を見せているのではないでしょうか。
日本の状況だけを考えても、離婚が当たり前になり離婚率が高止まりしている状況です。また、夫婦間のセックスレスの問題も深刻で、多くの調査ではセックスレス夫婦が5割を超えると推計されています(※5)。