監禁そして脅迫…鳥山検校のモラハラぶりに驚愕!大河『べらぼう』3月30日放送の解説&レビュー (5/8ページ)
絶えず心を配り、瀬以が笑顔になれる環境を与えたのは、まぎれもなく鳥山検校だった。NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。
古巣の仲間たちとは親しげに話すのに、自分とはなかなか打ち解けてくれない……鳥山検校の焦る気持ちも共感できます。
しかし瀬以にとって、吉原遊廓は物心ついた時から20年以上(※)過ごしてきた故郷のような場所です。
(※)五代目瀬川が吉原遊廓へやって来た年月は不明ながら、劇中で蔦重が「20年かけててめぇ(自分)の想いに気づいた」と語っていることから、そのような設定と分かります。
その故郷で築いた関係を、いきなり夫と築こうと言うのは無理があるでしょう。
かつて「時が二人を夫婦(めおと)にする」とは誰が言ったか、尊い関係を築き上げるには、やはり時間がかかるのです。
また瀬以が笑って話せるのは、もう二度と吉原遊廓へ戻る心配がないからとも言えるでしょう。
真っ只中では地獄でも、終わってしまえば「よいこともあった」と振り返る余裕ができるものです。
その環境を瀬以に与えたのは、紛れもない鳥山検校ではありませんか。
言わば瀬以の笑顔は、鳥山検校が与えたもの。
