大河『べらぼう』蔦屋重三郎・瀬川・鳥山検校、それぞれの「夢噺」と「苦悩」を回想しつつ考察【後編】 (3/7ページ)
お座敷で本の読み聞かせでもてなす瀬川に喜ぶ鳥山検校。NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。
身近にいてもらう夢は叶えども…けれども、どこか自分への接し方に花魁時代のような距離感を覚え「自分のものにしたはずなのに遠くにいる」ような感じがしていたのでしょう。
ある日、所用で検校宅を訪れた蔦重と瀬以が久々の再会に喜び、遠慮のない会話を弾ませている様子を立ち聞きしてしまいます。さらに、今まで鳥山検校が聞いたこともない瀬以の無邪気な笑い声を耳にしてから、検校の苦悩はより深くなっていきました。
蔦重が去った後に瀬以の手首を握り脈が早くなっていることに気が付き指摘するも、
「旦那様にこのように触られては…」とやんわりごまかす瀬以。
「あなたに手首を触られているからドキドキしているのですよ」といういかにも遊女の手練手管という風な言い訳をされて、鳥山検校は怒りとともに寂しさを覚えたと思います。