「なんで日本語ってはっきりしないの?」その理由を日本文化から考えると、日本語がもっと好きになる! (2/4ページ)

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たとえば「行きました」と言うだけで、誰が行ったのかは、そのときの話の流れや空気からわかるようになっています。こういう話し方ができるのは、日本の社会が「空気を読む」ことをとても大切にしているからです。

あえて言葉にしないことで、お互いに思いやりをもって伝え合う、という考え方があるのです。

このような文化のことを、専門の言葉で「高文脈型(こうぶんみゃくがた)文化」または「ハイコンテクスト文化」といいます。これは、言葉そのものよりも、表情、しぐさ、話の前後関係や人間関係など、“言葉の外にあるもの”から意味を読みとる文化のことです。

いっぽうで、アメリカやヨーロッパの多くの国々のように、言いたいことははっきりと言葉で伝えることが大切だとされている文化もあります。こうした文化は「低文脈型(ていぶんみゃくがた)文化」または「ローコンテクスト文化」と呼ばれています。

たとえば、英語では “I love you.” のように、「誰が」「誰を」「どう思っているか」をはっきりと言います。でも日本語では、「好きだよ」とだけ言っても、気持ちはちゃんと伝わると考えられています。むしろ、「私はあなたが好きです」とはっきり言ってしまうと、ちょっとよそよそしく聞こえてしまうことさえあるのです。

このように、日本語では「あえて言わないこと」が、やさしさや思いやりのあらわれになることもあるのです。

この“言い方のちがい”は、「敬語(けいご)」にもあらわれています。

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