大河ドラマ『べらぼう』のサブタイトル「蔦重栄華乃夢噺」の”乃”は”之”じゃダメ?それぞれのニュアンスを考察 (3/4ページ)

Japaaan

ちなみに片仮名の「ノ」は乃の1画目、平仮名の「の」も「乃」に由来しています。1画目を左に払い下ろした後に、筆を離さずぐるっと書いたのでした。

蔦重栄華「之」夢噺とは

恋川春町画『吉原大通会』より、蔦唐丸(左下より二人目)

放送開始直後はよく間違われた蔦重栄華「之」夢噺。表記ゆれとして、今でもたまに見かけます。

「どっちでも同じようなモンだろ」と言われそうですが、違いがあるからあえて若干マイナー気味な「乃」にしたんでしょうか。

之という漢字は音読みでシ、訓読みで「これ(この)」「の」「ゆく」と読みます。

【読み方の例】

シ:之往(しおう)同じ行く意味を重ね、どんどん進む様子。 これ:建之(これを建てる。ケンシとも)。前の言葉を強調する意味を含む。 ゆく:人名では「ゆき」とも(例:真田信之)。 ~の:こちらも前後の単語をつなぐ言葉。

もし蔦重栄華「之」夢噺だった場合、このような意味になるでしょう。

①蔦重の栄華とはまさに夢のような話である。

②蔦重の栄華は夢へと向かう物語である。

こちらもまぁ、悪くはないですね。しかし何と言いますか、夢とは謳いながら、やや実務的(ドライ)な印象を受けなくもありません。

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