『べらぼう』そうきたか!が蔦重の真骨頂――老舗に敗れて見えた”才能の正体”によって開ける未来を考察【前編】 (8/9ページ)

Japaaan

ふざけてみせながらも、「いいアイデアだと思って進めたビジネスだけれど、まだまだ自分は新参者。老舗の西村屋や鶴屋の次の一手には遠く及ばない」と考え込む蔦重を励まし、モチベーションを上げてくれたのが太田南畝たちでした。

大田南畝像(鳥文斎栄之筆、東京国立博物館蔵)

自分はまだまだ「足りてねえ」という蔦重に、「そこがお前のいいところだ」と返す南畝。

「老舗のようにずっと(商売を)やっているやつと比べると、蔦重には他のやつが持っていないアイデアがある。吉原再見がせんべいみたいに薄くなったとき俺は『そうきたか!』と思ったね」と言います。

元木網(ジェームス小野田)は「俺は一目千本の時にそう(そうきたか!と)思った」と言います。

吉原細見を薄くして持ち歩きやすくしたり、吉原の女郎たちをその性格などから一輪の「花」に例えた画集『一目千本』など、確かに蔦重の仕事は「そうきたか!」と思わせる、従来にはない斬新なアイデアが形になったものばかり。

老舗でもないし奉公経験もない蔦重だからこそ、「『そうきたか!』と思わせるものがある」と、言う二人にパワーをもらう蔦重でした。

たしかに、大手には考えつかないような『そうきたか!』というべらぼうな発想力と行動力が蔦重の才能なのだと、改めて思わされるやりとりだったと思います。

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