「べらぼう」今さら聞けない…実在した人物で蔦重の養父・駿河屋市右衛門(高橋克実)とは何者なのか? (1/4ページ)
吉原を代表する引手茶屋の主、そして蔦重の育ての“親”
吉原の引手茶屋(客に女郎を紹介する案内所)“駿河屋”の主。両親に捨てられた、幼い蔦重(横浜流星)を養子にして育てあげた。蔦重の商売に対する姿勢と才覚には一目置いている。
※NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。
口よりも 手が先に出る 親心(詠み人知らず)
血の気が多くて人情に厚い、蔦重の「親爺様」こと駿河屋市右衛門(するがや いちゑもん)。何度も蔦重を階段から投げ転がす場面は、もはや本作のお約束とも言えるでしょう。
そんな駿河屋市右衛門は、実在の人物でした。果たしてどんな生涯をたどったのか、今さら聞けない基本のおさらいとして、今回紹介したいと思います。
蔦重の支援者であり、作家でもあった駿河屋市右衛門
駿河屋市右衛門は生没年不詳、蔦屋重三郎との関係も不明ですが、叔父と甥の関係(蔦重の母・広瀬津与の弟)と推定する説もあるようです。
雅号を魚躍(ぎょやく)、または葦原守中(あしはらの もりなか/しゅちゅう)、葦原駿(しゅん/はやし等)とも名乗りました。
葦原守中とは吉原の「よし」を「あし」と読み替え、その中を守る意味が込められていたのでしょう。