神奈川県に護国神社を!創建前に横浜大空襲で焼失…幻の「神奈川県護国神社」とは? (4/5ページ)
同じ昭和28年(1953年)11月には上大岡(港南区)で戦没者慰霊堂が竣工し、こちらでは戦没者と戦災死者58,000余名が名簿に納められています。
横浜市戦没者慰霊塔ともども、これらの施設は行政が運営しており、政教分離の原則からあくまで無宗教です。そのため、ここには誰も祀られてはいません。
かくして神奈川県は護国神社が存在しないまま、数十年の歳月が流れたのでした。
神奈川県護国神社・略史
神奈川県護国神社の跡地(創建予定地)に建てられた横浜市戦没者慰霊塔(三ツ沢公園内)。二本並ぶコンクリートの片方は戦争による破壊、もう片方は戦後の復興と成長を象徴している。筆者紹介
昭和9年(1934年) 11月 一県一社を創建する政府方針が決定 昭和14年(1939年) 4月 護国神社制度が開始 6月 神奈川県での創建運動が開始※小田原・大磯・横須賀など県内各地で大規模な誘致運動
※ただし県は県庁所在地の横浜に内定
11月 護国神社の創建予算が成立 11月28日 神奈川県護国神社創建会が設立 12月 護国神社の創建予算が承認※用地候補に岸根・下永谷・野毛山・保土ヶ谷・三ツ沢
昭和15年(1940年) 10月28日 三ツ沢に決定 昭和16年(1941年) 9月30日 用地買収を完了 11月1日 整地作業が開始 昭和17年(1942年) 7月27日 内務省より神奈川県護国神社の創建許可 12月23日 護国神社の造営が起工 昭和18年(1943年) 3月 整地作業が完了 11月25日 上棟式 昭和19年(1944年) 9月22日 完成予定日(だが完成せず)※物価高騰と物資不足により工事が遅延していた
昭和20年(1945年) 1月 本殿・拝殿・参道まで完成。