大河「べらぼう」蔦重と誰袖それぞれの“夢” 〜灰降る日本橋で生まれた奇跡の名シーンを考察【前編】 (6/7ページ)
灰降って自分の“夢” を叶えた蔦重
「鶴屋さん。頂いた暖簾、決して汚さねえようにします!」と目を赤くして決意のほどを告げる蔦重。この場面は、冒頭でもご紹介したように、多くの視聴者が感動し胸を震わせた場面でした。
以前、「日本橋に出店して吉原者を認めさせる」と誓った蔦重ですが、まさか浅間山の噴火がきっかけで、あの気難しい鶴屋との仲が近づき“夢”が叶うとは。
大災害に見舞われたことを逆手に取り、日本橋コミュニティに食い込むために即動くのはさすが「発想力と行動力」にたけている蔦重ならではです。
そんな蔦重のお祭り男ぶりは、頑なな てい の心も動かしました。まだまだ、関係はギクシャクしていて「恋心」とは程遠い関係ではありますが、これからどのように心が通じ合っていくのか楽しみです。
ただ、蔦重が鶴屋からの贈り物「耕書堂」の暖簾を、「ほらほら」と嬉しそうに てい にみせたとき、ニコリともしなかったのが気になります。
以前蔦重は「うちは、丸屋さんの暖簾は残しますよ」と言ってたけれど、「耕書堂」という名前だけにするつもり?と不満を感じたのか。お店が開店して嬉しそうな蔦重の表情とは対照的に憮然とした表情でした。