「べらぼう」誰袖の叫びに重なる視聴者の怒りと涙。ついに意次・誰袖・蔦重の「敵討ち」が始まる【後編】 (3/7ページ)
第9回「玉菊燈籠 恋の地獄」で、空蝉(小野花梨)と浪人・新之助(井之脇海)が駆け落ちをするも、すぐに追っ手に捕まり空蝉は厳しい折檻をされ、新之助は切腹を試みました。
あの時、新之助は切腹をしようと腹に刃を当てたものの、「あ、痛!」とやめたのを覚えている人も多いでしょう。
そんな新さんにみな笑っていましたが、とてもリアルだと思いました。己の体に肌に刃を立てる恐ろしさ、心でどう思おうと体は本能的に“死”を忌避する……人間である以上、それが当然。
誰袖との桜を見る約束も、贈った歌のように“雲助袖の下で死にたし”を果たせなかったことも、将来を共に過ごせなかったことも、さぞかし無念だったと思うのに、なおかつ誰袖が自死して自分の後を追ったと知ったら「自分のせいで彼女の将来を奪ってしまった」と、意知ならあの世でも苦しんでしまうでしょう。
憑かれたように呪詛に打ち込む誰袖誰袖は、佐野政言(とその親族)への敵討ちをするため、憑かれたように呪詛に打ち込みます。
けれども、誰袖は、佐野には会ったことはないはず。