任侠道は本当に「武士道」がルーツなのか?江戸時代の無頼者たちの掟と武士の精神 (3/4ページ)
町火消はそれぞれに本業を持ち、火事が起きたら火消として消火活動にあたりました。命懸けの現場に彼らが立ち向かったのは、「弱きを助け、強きを挫く」という任侠の精神性を持ち合わせていたからです。
そんなこともあって、火災に立ち向かう町火消は江戸のヒーローとして称えられ、人気を集めていました。
仁義を切るのも命がけ任侠の世界では仁義が重視されたが、その象徴ともいえるのが、「お控えなすって」の口上です。
これは、「お控えください。まずは私から自己紹介させてください」という意味の言葉で、訪ねた側から礼儀正しく挨拶をするのが任侠道の作法でした。
この挨拶の形式を「仁義を切る」と呼ぶのはご存じの通り。そしてこの自己紹介の名乗りをいかに淀みなくできるかで、侠客としての力量も問われました。
初対面の親分の前で言い間違えたり、つっかえたりすると袋叩きにされることもあったので、仁義を切る側も必死でした。