【べらぼう】なぜふんどし野郎?なぜていは眼鏡を外した?響く「屁!」コールほか… 第34回の振り返り (2/9ページ)
蔦重は「他人の褌で相撲をとった」と面白くありません。
しかしおていさん(橋本愛)から見れば、田沼意次(渡辺謙)の治世が惹き起こした打ちこわしを、自分で後始末しただけのこと。特に田沼が評価される(老中に復帰すべき)とは思っていなかったのでしょう。
ところで最初に蔦重が定信を「ふんどし野郎」と呼んだのは、定信が越中守だから、越中ふんどしになぞらえたのかと思いました。
後のことになりますが、定信が主導した寛政の改革は、田沼政権から引き継いでいる政策も多くあります。こうしたことからも、蔦重から見て「他人の褌で相撲をとった」ように見えるかも知れません。
結局は、さじ加減老中首座に就いた松平定信は田沼政権の治世を「田沼病」と猛烈に批判しました。
上から下までみんなが奢侈に流れ欲に溺れ、天明の打ちこわしはその最たるものであると。そして質素倹約を旨とした享保の世(第8代・徳川吉宗が主導した享保の改革)にならってこそ、世は泰平に治まる……。
しかし定信の熱弁に対し、聞いている者たちは欠伸をかみ殺す始末。早くも定信政権の綻びが散見されました。
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まぁ、結局はさじ加減なのですが、そんなことだから後に「もとの田沼の濁り恋しき」などと詠まれてしまうのです。
