『べらぼう』胸熱な「そうきたか!」源内生存説で笑顔が戻った蔦重夫婦に対し、闇堕ちの歌麿…【前編】 (7/8ページ)
歌麿が「売るつもりはない」と蔦重にあげた下絵を「勝手に売るなんて」と怒る意見もありますが、そもそも蔦重は下絵が自分への恋文だとは思っていません。
いい出来栄で評判になれば、約束してきた「江戸一の絵師にする」のサポートになるし、蔦重と離れてフリーになる歌麿にはいい宣伝になり、店にとっても収益になりますし。
しょげたような西村屋万次郎が不憫だった
鶴屋は、歌麿が破った絵を持ち帰り蔦重に渡し「仲直りの橋渡しになるかと思った」といいます。「けど、あいつ、吉原で紙花撒いてくれたんですね」と、蔦重。
そこはちゃんとわかっている“兄”でした。穏やかな表情で、破られた絵を胸元にしまったのも印象に残りました。
今回、荒んだ歌麿の豪遊お座敷場面で一番可哀想だったのは西村屋万次郎(中村莟玉)でした。純粋に歌麿と仕事ができると喜び、キラキラした瞳でアイデアを出していたのに。
歌麿の「一番紙花まいたやるから仕事引き受けるぞ〜」の盛り上げに「うちには描いてくださるんですよね」と念を押したのに確約してもらえず。蔦重より万次郎の提案が面白いと引き合いに出したのですから、クリエーターとして本屋との約束は守らないと。