成田悠輔が見いだす、日本社会に根づく脱炭素(デカボ)の土壌 「デカボサミット 2025」 (2/3ページ)
基調講演に登壇した経済学者の成田悠輔氏は、脱炭素を巡る議論について「二つの意味で”脱炭素は死んでしまっている”のではないか。長期と短期、二つの意味で“危機に瀕している”」と問題提起した。成田氏はまず地球の歴史に触れ、「人類が存在してきた時間は、地球史全体から見れば誤差のようなものだ」と指摘。「温暖化も脱炭素も、超長期で見れば人間が生み出した雑音の一つに過ぎないかもしれない」と語った。
一方で短期的にも状況は深刻だとして、「アメリカにおけるトランプ前大統領による脱炭素政策からの撤退は象徴的で、欧州でも脱炭素への反発が広がっている。先進国は”それどころではない”状態にある」と述べた。その上で成田氏は、「今でも超長期でもない”中期”の時間軸で脱炭素を再構築する必要がある」と強調。「政治的に安定し、独特の停滞を続ける日本は、新しい脱炭素の価値観を生み出せる面白い立場にある」と語り、議論を後半セッションへとつないだ。
基調講演の後は、政局・リーディングカンパニーのトップランナーたちが、それぞれの立場で取り組んでいる具体的なケーススタディを公開。直面した課題と、それを乗り越えた成功事例を深掘りすることで、参加者が自社の事業戦略に活かせる具体的なアクションプランと、異業種連携のヒントを提供した。