『べらぼう』総集編、1年間の“夢噺”をありがた山!高い志と行動力で出版界の風雲児へ【蔦屋重三郎・前編】 (7/8ページ)
ただ猪突猛進なだけではなく、ひらりとかわすところはかわし相手を転ばせる、そんな頭脳戦にもたけているのが面白かったですね。
蔦重を見下していた本屋たちが「半値になる」と言われ「売ってくれ!」と慌てる場面は胸がすく思いでした。
源内の教えは生涯心の中に生かし続けた
「書を持って世を耕し、この日の本をもっとよい国にする」だから『耕書堂』という名前を源内にもらった蔦重。その源内が何者かにはめられて投獄され獄死した時。
遺体を見た者がいないことから、仮の墓である土まんじゅうに手を合わせながらも、
「俺は源内先生が死んだことは信じねえ。わかんねえなら楽しいことを考えるそれが俺の流儀なんで」
と。子供の頃、花魁だった朝顔(愛希れいか)に教わった流儀を、ずっと大切にしていましたね。
何かと相談に乗ってくれた日本橋の大手本屋・須原屋市兵衛(里見浩太朗)は「じゃあ、俺は源内先生を生き延びさせるぜ。源内の本を出し続ける。本があれば、ずっと俺が死んでも源内の心を生かし続けることができるだろ。」と言います。