【豊臣兄弟!】献身的な弟の正体…金の亡者・小一郎(仲野太賀)のえげつない“守銭奴ぶり”とその真意は? (5/6ページ)
秀長の生前に大和国で大きな混乱がなかったのは、秀長の人徳ではなく、強権的な抑圧ゆえかも知れませんね。
その後「ならかし」によって築き上げられた巨万の富は、秀吉の命令により朝鮮征伐ほか、豊臣政権の軍資金とされます。
終わりに
若き日の小一郎。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK
今回は小一郎こと豊臣秀長の守銭奴ぶりと、彼が残した莫大な遺産について紹介してきました。推定金額と言い、調達手段と言い、実にえげつない限りです。
これについて『多聞院日記』では、痛烈に批判していました。
……一分一銭(いちぶいっせん)主の用には不立(たたず)、抑(そもそも)無限(かぎりなき)財宝なり、さこそ命惜(おしか)るらん、浅猿々々(あさまし、あさまし)。
※『多聞院日記』天正19年(1591年)1月23日条
【意訳】これほどまでに巨額の財産を蓄えても、死んでしまえば何の役にも立たない。そもそも生命より尊い財宝などなかろうに、そうと気づかず領民を虐げて蓄財に励む姿は、まったく浅ましい限りであった……。
秀長の被害を受けた当事者としては、嘲り笑ってやりたかったことでしょう。