『豊臣兄弟!』いずれ訪れる悲劇…戦国一の美女・お市(宮﨑あおい)登場!願いの鐘に託す姉・妹の祈りを考察 (7/8ページ)
彼らの背中に鐘の音が届きます。
母なか、姉とも、妹(倉沢杏菜)が鳴らす寺の鐘。実は、“薬の話”は母の作り話でした。そうでも言わないと、小一郎は家族を心配して出て行きそうにもなかったからです。
「たっしゃでな〜!藤吉郎!小一郎!」と言いつつ、笑いながら勝手に、鐘を何度も何度も鳴らす(了雲和尚(田中要次)に怒られながら)母と姉妹。
「願いの鐘じゃ!」と、嬉しそうに頷く小一郎。
家族の無事を祈るのは戦国の姫君も、貧しい村の庶民でも身分は違えども同じ……そんなことを感じた場面でした。
「願いの鐘」から兄妹の出世街道が始まる
「不思議な鐘」は、史実として確認できるものではありません。
けれども、「不思議な鐘」の話は、お市の胸の内に秘めた想いを揺さぶり、心の中にその姿を表しました。
かたや、「無事で生きろ!頑張れ!」という祈りを、実際に寺の鐘を鳴らし、その音を兄弟の耳へ届けます。
共通しているのは「何もできない立場」からの祈り。
戦国の世では、戦場に“立つ者”よりも“待つ者”のほうが多かったといいます。