「幕末期の金流出=幕府の失策」は本当か?!史料をもとに“100万両流出”の真偽を検証 (4/4ページ)

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ただし、この改鋳は貨幣価値を下げる結果となり、物価上昇を招く副作用も生じました。

幕末の金流出は、確かに経済に動揺を与えました。

しかし幕府が無知で無策だったわけではなく、流出期間も短く、規模も後世の誇張ほど大きくなかったというのが、今の歴史研究の共通した見方です。

「100万両流出」という印象的な物語は、明治以降の、江戸幕府の政治を貶めようとする政治的方策や戦後の歴史観によって膨らんだ側面が強いと言えるでしょう。

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参考資料:浮世博史『くつがえされた幕末維新史』2024年、さくら舎
画像:photoAC,Wikipedia

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