【豊臣兄弟!】戦国の母・お市(宮﨑あおい) 自害で幕を閉じた悲劇と、三姉妹を生かすため選び続けた生涯 (4/5ページ)
母の強さは、目立たない
お市の方自身は、政治の前面に立った人物ではありません。しかし、娘たちは違いました。
茶々は豊臣秀吉の側室となり、秀頼を産み、豊臣政権後期に大きな影響力を持ちます。初は京極高次に嫁ぎ、大坂の陣では和睦に関わったとされます。江は徳川秀忠の正室となり、将軍家と皇室をつなぐ系譜を残しました。
結果として、お市の方は、血縁によって複数の政権を結びつけた存在となりました。母の強さとは、何かを成し遂げることではなく、選択肢が少ない中で、それでも選び続けることなのかもしれません。
お市の方は、正解を知っていたわけではありません。ただ、その時その時で、娘たちが生き延びる可能性のある道を選び続けただけでした。それが、戦国時代を生きた一人の母の、とても現実的で、人間らしい強さだったのだと思います。